小池百合子の言葉いじり

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 これからは「育休」といわないで「育業」と言いましょう。
 晴れやかな顔をして小池東京都知事がカメラの前で宣言していた。この人の脳ミソが理解できない。
 子育てまで商売の糧にしようというのか。
 「業」というのは、仕事や事業など人間の営みのなかでも、労働に近い意味をもっている。いちばん近い言葉なら「作業」と言うがごとし。
 人間の営みのなかで、子育てはもっと純粋で崇高なものだ。それ故、人は貧しくとも、苦労しながらも、自己犠牲を負担とも感ぜずに子育てに励んできた。
 動物の頂点にたつ人間に残された種の保存に対する崇高な行為……それが子育てである。
 「育業」とは牛や豚の世話には適切かもしれないが、人間の子育てにはもっとも不適切な言葉である。
 
 カイロ大学で勉強した外人の脳ミソには理解できないのだろう。
 
 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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