歩く人間広告・いまむかし

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サンドイッチマン.jpgストッチャー.jpg
コロナの終りとともに話題を呼んでいる「渋谷の歩くタブレット」である。
夕方5時頃から歩き始めて9時まで歩いているらしい。
渋谷駅中心にエリア指定があり、タブレット付きのリュックを購入しなければならない。
Stcher ストチャーという。
タブレットのついたリュックを背負って、渋谷を歩けば時給1200円になるらしい。
背中に背負ったタブレットは、次々に発信された広告を表示するという仕組み、組み込まれたGPSで位置情報と歩いたコースが管理されるという
今時のシステムである。
戦後、銀座の街を歩いていたサンドイッチマンという人がいた。
当時は1メートルに60センチ程の板看板を背負って歩いていた。看板は前後に振り分け荷物のように肩を跨いでいた。
数寄屋橋から四丁目の辺りには、チャップリンの服装をして大きな長靴をはいた銀座のチャップリンと呼ばれていたサンドイッチマンもいた。
広告文は忘れたが、うつろに「キャバレー銀座ミマツ女給さん大募集!!!……」だったような気がする。
80年たって、板看板がタブレットに変わって、人間が町を歩いている。  
昔は戦争から帰ってきたホームレスがしていた仕事だったのが、今では立派な大学生がしている。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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