母校成蹊学園のある武蔵野市がとんでもないことになっている。
松下玲子という51歳の市長が、「外国人に対する住民投票権」を無条件に与える条例案を議会に提出した。
つい先ごろのオリンピックで流行語となった「人類の多様性を認めよう」といった思想を体現するつもりのようだが、まったく論点が異なる。
外人差別はいけない、という問題と根本的にちがうのだ。
この問題は何年か前、北海道ニセコで発生、全国に広がったことがあったが、いつの間にか沈静化し解決したと思っていたら、豊中市でも逗子市でも起きているようだ。いずれも日本人と同じ条件で外国人にも住民投票権をあたえるという一見体裁のいい人権意識がかいまみえる。
参政権とはちがうのだが、住民投票権によって地方議会や市長などのリコールにつながり、条例変更にもかかわる重大な権利なのだ。この権利を無条件に外国人に与える、こんな危険なことを許している国家は例をみない。
お気楽無知な日本人にしか考えられない発想ともいえる。
武蔵野市の松下玲子市長を支持しているのは、立憲民主党、共産党、そしてあの菅直人ときけば、そこに政治的意図があると考えてあたりまえだろう。彼女の市長選の公約にはどこにもかかれていない。にもかかわらず当選したらまず「外国人への住民投票権無条件付与」とは驚く。
日本の存立に害をなす危険性はあっても、いいことはないと断言できる。この国の歴史も地政もわからず、民俗も知らない人々に簡単に住民投票権を与えると言うのは、国を売る行為につながりかねない危険な問題である。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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