令和3年、近頃流行りのキャッチに「SDGs」「脱化石燃料」「再生可能エネルギー」「サステナブル」など、地球温暖化とともに破滅にむかっている人類を救おうという、ケナゲナな思想だ。
それ自身にケチをつける気持ちは全くないのだが、いささか表面だけを取り上げた浅薄な政治家に振りまわされ、3円、5円のビニール袋に時間を取られたり、不愉快な紋切り型の売り子に腹をたてたりと、嫌な世の中になってきた。
いまイギリスが困っている事。コロナのあと、ぱったりと風が吹いてくれない。海に囲まれた大英帝国に風が潤沢に吹いてくれないので、自慢の風力発電が発電してくれない。このことはドイツにも、フランスにも影響を与え、弱り目に祟り目だという。
巨大な風力発電に風が吹いてくれなければ、無用のプロペラ、人の力ではどうにもならない。
一年中、発電用のプロペラに相応しい風を吹かせてあげますよ、とは誰も約束していない。
お天道様にしても毎日雲間から顔をだして、地上を太陽光でみたすとは、保証していない。子供でも判りそうなことをアテにして、中国から太陽光パネルを輸入して其処らじゅうをパネル畑にした。
つい最近までロンドンの空はグレーに塗られていた。太陽が出ない日が圧倒的に多かったので、ロンドンには青空はなかった。みんなそんなことを忘れて、風力だ太陽光だとさわいでいる。フランスでも風力の発電量が落ちたので、ポーランド辺りから電力をかっている。ポーランドは石炭を燃やして電気をつくっている。石炭火力はいかようにも発電量を調節できるので、売電には最適だという。再生可能エネルギーという名の漫画である。
石油、石炭、原子力、水力、風力、太陽光、ガス、水素、アンモニア、等々、すへてのエネルギーを少しずつバランスをとってCO2を減らしていく以外、人類に残された道はない。
風まかせの風力、お日さままかせの太陽光、そんなプラカードを掲げる政治家、メディアは大馬鹿三太郎と認識すべきだ。
風が吹かない風力発電
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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