JOC経理部長森谷靖経理部長が、最寄り駅のプラットホームから投身自殺した。
折から東京2020が一年遅れで間もなく始まろうという時期である。
オリンピックの招致に関わるワイロ疑惑は、かねてから色々と噂されてきた。
長野オリンピックでは、スイスの広告代理店スタジオ6なる怪しげな組織とコンサルタント契約を結び、4500万円を支払った。長野冬季五輪の決定がなされるバーミンガムIOC総会の前に3億6405万円が支出され、うち使途不明金が9000万円に及んだ。
当時、サマランチの関心を買うために、どれだけ日本のJOCと長野市が使った金が大きかったことか。
フランスではパリ五輪が決まるや否や、五輪の裏金解明にのりだした。それもパリではなく日本の五輪招致にかんしてだ。電通経由で支出された疑惑の資金で、結局当時のJOC竹田会長が辞任して責任をとった。フランス検察庁は10年先のパリ・オリンピックを見越して、東京五輪の責任を追及することで、五輪貴族へのフランスの資金流失を防いだのだ。
あそこは公益財団法人で政府機関とは違うといって、手をこまねいている日本の検察とは全く異なる。
東京五輪は無観客になったが、IOCから要求された「五つ星ホテル1600室を33日間キープする」日本側の負担はそのままである。選手、コーチの宿舎、食事とは別にIOCから要求されている日本側の義務案件なのだ。
10数年前からこうした裏事情を分かったうえで、招致にまっしぐらだったのが東京都。都知事は何代もかわったが、いずれもそうしたことを飲み込んだうえで、自分の政治的パフォーマンスに利用してきた。
そしていよいよ東京五輪開幕が見えてきた今月、JOCの裏表を知り尽くしている「金庫番」が、投身自殺をしたのだ。
メディアはコロナと無観客、そして菅総理の説明責任などといって騒いでいるが、その裏では粛々と使途不明金という名の裏金が動いている。
五輪裏金でJOC経理部長自殺
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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