マネートラップにかかった三木谷浩史

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中国政府が12億国民すべてのデーター化を完成させたのが、今年の2月だと言われる。
 中心になったプラットフォームは、巨大IT企業テンセントが開発したメッセージ・アプリ、ウィーチャット。中国政府はウィーチャット経由で、国民の会話、行動、思想を始め購買行動、財産、など総てを把握して監視しているということは広く知られている。
 つまりテンセントは中国政府の諜報企業であるということだ。
 そのテンセントから楽天は、657億の出資を受けた。
 政府関係者やメディアの警戒感の高まりについて、「……なにをそんなに大騒ぎするのか全く判らない」とうそぶいたのが、楽天の三木谷社長兼会長である。国家を守る安全保障について全く鈍感、というか無知には呆れる。
 資本を受け入れたからには当然の如く協業や提携に進んで行く。中国の一帯一路政策を見ればよく判る。わずかな穴を見つけ、インフラに入り込み、気がついたら港をそっくり取られた、アフリカ辺りの後進国にままある。
 中国の覇権主義に対する国際社会の警戒心はたかく、アメリカではアリババと共にウィーチャット使用禁止の大統領令まで出ている。
 こうした中国の意図について知ってか知らずか、金を受け取るということがなにを意味するのか、楽天の三木谷はより真剣にならなければならない。
 まさにマネートラップにかかったのだ。 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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