危ないコロナ世代のお医者さん

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 ワクチンを打つ医者や看護師がいない、足りないと騒いでいるが、医療の世界でいま最も危惧されているのは、アフター・コロナになったとき若い医者たちが使えるか、どうかの危機感だという。
 医者教育の基本である「臨床実習」がまったく出来ない。医学部の最終学習は、基本となる内科、救急、外科、小児科と任意の診療科を選んで2000時間ほどの臨床実習をする。そこで医師の診察、患者をの様子をまじかに見て、体感学習することから医者の第一歩が始まる。
 武漢コロナの影響でそれが全くできなくなった。 多くの医学部がオンラインに切り替えた。文科省は臨床実習がなくとも必要単位さえあれば、国家試験の受験資格を認めるといっているが、現状では学生自身が不安だといっている。診療も回診の経験もなく、ペイパーだけで医者になっても困るのは本人だし、患者にとっても不安になる。
 コロナがなくとも、近頃の医者は余り患者と対面せずパソコンのデータばかり見ている診療が多い。なんのために予約して病院にきたのか判らないことが多く、患者は不安になっている。
 臨床実習がないぶんオンラインの座学で、かえって国家試験の成績は良くなるだろうという、冗談がまかり通っているという。 文科省は自慢げに心配ありません成績優秀な医者ばかりですというかもしれないが、問診も回診も手術も見たことのない若い医者では、やはり「危ないコロナ世代」「使えないコロナ世代」と言われるだろう。
 医者のオンライン教育だけはご遠慮したい。
 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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