EV車推進は亡国への道

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「カーボン・ニュートラルを目指す」といえば、地球の生態系を重視し、理想郷をめざす立派な政治家と認識している人が多いように思われるが、はたしてそうだろうか。
 例えば、「カーボン・ニュートラルのために、ガソリン車を止めてEV車にしょう、」と盛んに発言している若手大臣がいる。大衆は大臣の姿かたちに気をとられ、そうだそうだと賛成票を投じるが、こんなに恐ろしいことはない。
 EV車の製造工程で発生するCO2の総量は、ガソリン車の廃車までに発生するCO2とほぼ同じであるという研究報告がある。その上EV車の配電施設にかかるインフラ整備には37兆円かかり、充電に最低50分かかる上、必要電力供給のため原発10基、火力であれば30基ふやさなければならないということだ。
 決定的に恐ろしいのは、チャイナ・リスクがあるといこと。
 リチウム・イオン・バッテリーの原材料であるコバルトやレアアースは、中国に押さえられているという事実。自動車の核となるバッテリーを
中国のさじ加減ひとつとなったとき、もはや日本の自動車産業は壊滅してしまうのだ。中国とは絶対に対立できないし、にほんの産業は中国の支配下におかれるのだ。こうした事実をふまえ、それでもカーボン・ニュートラルというのであれば、この国は中国になるしかない。
 購入補助金80万円、駐車料金タダにする程度では、このチャイナ・リスクには勝てない。
 CO2を本当にへらしたければ、中国にたいして削減することを正面から談じ込むことだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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