師走のぶんか組は…娼婦椿姫の墓

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 娼婦椿姫のお墓を毎日見下ろして暮らしていたというのは、60年前の筆者である。
 オペラ椿姫はヴィオレッタという魔性の女が主役だが、実在したパリの娼婦アルフォンシーヌ・プレシスが、モデルだった。生れながら高貴さと淫乱をもった類まれな美人だったとつたえられているが、彼女に最後の愛を捧げたペレゴー伯爵は、彼女のために私の遺産が続く限り墓前の花を絶やさないでくれ、とモンマルトルの墓守に頼んだ。そのプレシスの大理石の墓と赤い花をのぞんで、初めてのパリをすごしたのが、若き日の思い出である。
 そんな椿姫の墓、ショパンの墓、あるいは男神に守られたピアフの墓の話、そしてパリに沢山あるカフェの話、映画のなかにでてくる街角、北ホテルからアメリの坂道、あるいは午後2時から4時までの娼婦昼顔の窓辺など、映像とトークの2時間です。
 なお今年最後の集まりですので、集まった皆さんとのクロス・トークも楽しみにしてます。
日時 12月20日 14時から  会場 軽井沢しののめ cafe来美 (軽井沢北口東雲より1分) ☎0267-31-5110


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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