楽天ユニオンなる出店者の集まりが、公取に調査を要求した。
もとはと言えば、楽天の送料無料で消費者に届けるというサービスが気にいらないというのが理由らしい。送料は出店者に持ってもらうというのが、不公正な取引を禁じた法律に反するという理屈なのだ。
アマゾンはすでに2000円以上買えば、送料無料になっている。
出店にかんする規制はない、送料サービスがいやならほかのネット市場に出店すればいい。いちいち楽天を俎上に上げるというのは、解せない。小売についてなんの抑制もないし、出店者のチョイスの問題以外のなにものでもない。
出店者のセールス努力で利益をあげていくのが、資本市場の原理原則ではなかろうか。
ユーザーの立場からみると、出店者は甘えている。そんなにサービスがいやなら自分自身でネット・ショッピングを立ち上げればいい。価値あるものならサービスなしの直売+送料でもユーザーは買うだろう。魅力がなければ買わない、それだけのことだ。
応援しているのはヨドバシカメラだ。
早いし、安いし、送料無料だからだ。ネットショッピングの激戦区でヨドバシカメラの努力は並大抵のものではないが、そこまでやらなければ生き残れない、競争社会なのだ。役所に助けてもらって、商売をしようとはどこまでも図々しい。
ユーザー側でも涙ぐましい努力をしている。
メーカーの直販ページを開いてみる。 同種他メーカーの商品を比べる。 そのうえ価格ドットコムでどちらが安いか検討する。ならば本体価格と送料無料やいなや有料の場合の合計と比較してようやく結論に達する。
具体的に購買行動をおこすまでにこれだけの予備行動が必要なのだ。
ネット・ショッピングの不思議
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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