沖縄県民投票のナンセンス

by

in , ,

2018110300012_1.jpg
 いよいよ今月に迫った沖縄県民投票ほど、壮大な無駄使いはない。三択などナンセンスだ。
 民主主義はひとりひとりの国民の意見を集約したものだと充分判っているが、それぞれの責任範囲を超えて示威行動をしていたらきりがない。言うまでもなく国政は政府がとりしきるものであり、県政は県知事が責任をもつ。沖縄の県政についていちいち外国の大統領に訴えに行くなどという行動は日本人の知性を疑われる行動だ。
 韓国人の国際条約を超えた行動にいちじるしく嫌悪感をもつ日本人は多いが、県民投票の結果をもってトランプ大統領のもとに参じるとは、韓国人のそれと変わらない。
 第二次世界大戦後、日本はいかに沖縄をふたたび日本にとりもどし、同胞として運命をともにしたいと努力してきたことはいうまでもない。
沖縄の奇跡は、返還いらい本土からのあらゆる援助、資金投下なくしては考えられなかった筈だ。
 米軍の駐留は日本の強力な再軍備なくしてはしかたのないことだ。誰が見てもあまり頭のよくない首相が、沖縄の基地は最低でも県外などと、思い付き発言をしたことからあらぬ方向へいってしまった。その首相の暗愚さは、普通の日本人はすぐに気がついたが、沖縄の一部勢力はこれさいわいと基地反対運動に結びつけた。
 国を守る、国防は政府の責任だし、激動する東アジアの情勢をみれば、沖縄の地が如何に重要かということは誰にでも判る。アメリカが防衛しようが、日本がみずから防衛しようが、地政学的に沖縄は最前線になるのだ。
 中国はすでに琉球は中国の領土であると発言しているし、習近平による領土的欲望はとどまるところをしらない。
 沖縄の一部プロ市民は中国になりたいのか。それとも中国の工作員か、そんな錯覚さえ覚える。軍備を整えなければ、中国はすぐ沖縄に手をのばしてくることは明々白々だ。尖閣への日常的侵略行動をみればわかる。
 沖縄の人々が独立をめざし、中国の植民地になりたいのなら、致しかたないが、そうでなければ、三択投票などというオバカな無駄使いはただちに止めるべきだ。あなたたちに国防の責任はなく、政府政権こそが、たえず隣国の情勢をにらんで準備しているのだから。
 沖縄県民投票は、玉城デニーのパフォーマンスに利用されるだけで、事態は一歩も前にすすまない。
 摩文仁の丘で万歳を叫びながら、太平洋に身をなげた兵士と県民のきずなは、なんだったのだろう。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ