大学の価値が坂道をころげ落ちるほどにちいさくなっている。
早稲田も慶応もまもなく無試験で「はい、合格」そんな現実がそこまできているという。明治も、青学も、立教も、中央、法政も、とにかく入学さえしてくれれば恩の字という現実がまちかまえているそうだ。
かって「受験戦争」といわれ一浪二浪はあたり前、駅前には予備校があふれ、どこの大学も受験者が殺到し、倍率は20倍、30倍というとんでもない時代があった。予備校はみずから大学を創設し、お受験失敗組を受け入れてわが世の春を謳ってきた。
1992年には団塊ジュニア205万人が18歳を迎え、お受験戦争もピークに達した。以来少しずつ18歳人口は減り続け、2017年には約120万人とピークから4割以上も減った。
うち5割の大学入学希望者は60万人、あちこちの地方大学が定員割れを起こしていても不思議はない。
この人口減少をまえにして文科省はなんと88年度に490校だった大学を、2017年には780校と二倍にふやしていた。当然のごとくむくいは来た。今、なんと私学の40パーセント近くが定員割れを起こしている。
現在、早慶入学者の40パーセント近くが、AO入試、推薦入試、さらに帰国入試で、難しいペーパー・テストを受けずに大学にはいっている。
オカネさえ払ってくれれば無試験で「はい、合格」という時代がそこまで来ている。ポスト・オリンピックは、大学倒産時代の夜明けでもある。
まもなく早慶、MARCHも無試験で
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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