道の駅ならぬ海の駅が160駅もあることを知らなかった。
道の駅はどこへ行っても、野菜市場が主役で片隅に簡易食堂がついている、というのが定番になっていて、ごくまれに東京のお笑いをよんでイベントなどをやっている。
軽井沢にも発地市庭という道の駅がある。発地地区という農業中心地に作られたのだが、地元農協との話し合いが不調となり、南佐久のほうの業者が乗り込んで運営している。地元の農産品を売ったり、地元民に商品流通のノウハウを体得してもらったり、道の駅の役割はあると思うが、町民の税を投じて立派な施設をつくっても、他町村の業者にあっさり渡して帳尻合わせをするあたり、いかにもの軽井沢である。
ところでいま「海の駅」が注目されている。瀬戸内から九州にかけて多くの海の駅があるが、首都圏にも千葉に優れた海の駅がある。「きょなん・ほた海の駅」である。
お約束の海鮮市場には房総の海の幸が並んでいる。お土産には事欠かない。
お食事処ばんやには、定番の握り寿司からお刺身定食、郷土料理、珍しくもクジラの陶板焼きがある。のんびり食べていたら、シーシェパードに見つかって狙撃されないか、と心配しながら食べるクジラも嬉しい。
温泉もある。ばんやの湯と云い炭酸泉の美人に効く風呂である。海の駅では沖まで行って定置網漁の体験見学もできる。
遊覧海中透視船というフナ底が透明の覗き遊覧船まで整えてある。子供たちの夏休み日記に絶好の素材なのだ。
ディズニーランドよりはるかにコスパに優れた海の駅なのだ。
船やヨットで訪れても40隻までは停泊できる。日帰り30ftまでは2000円、50ftまで3000円、それよりおおきくなったら5000円、と大変リーゾナブルである。宿泊もできる。
道の駅はそんなに遊べないが、海の駅はいろいろに楽しめる。いま政府が必死になって推進しているIRのカジノへいくより、海の駅にいったほうがよほど健康で楽しいと思うが如何。
いま「海の駅」が注目されてる。
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プロフィール

星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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