メルカリというスマホ行商

by

in

メルカリというスマホ行商
 どういう訳かIT業界の人には、共通の臭いがある。服装はどことなく反社会的であり、必要以上に髪を伸ばしたり、髭をたくわえたり、一般人の眼には奇異にうつる。
 いま話題のフリマアプリ「メルカリ」の山田進太郎氏は、如何なる趣味かは知らないが。、一般人なら初めに
気にする、法律やらコンプライアンスは棚上げし、「場所を貸してるだけだから俺達には関係ない」とばかり、妊娠菌やら妊娠米を平気で売買する、とんでもないシステムで金儲けを企むあたりどうも普通の人ではない。
 現金を売り買いしたり、領収書をうったり、さらにブルセラもどきに使用済みの下着から、そこいら中のセーラー服がやまほど売られているというから、まともな商売とはいがたい。
 メルカリで売るのに必要な登録は、ごく簡単な身分証明だけで、登録、出品の手数料は一切いらない。売りたい商品をスマホで撮って、売値と説明を書き込めばOK、毎日百万以上の出品があり、売買成立後にメルカリは手数料をいただくという仕掛けである。この簡単さが、なんでも売買できるという機能とあいまって、プータロウから反社会勢力、ただの親不幸ものまで加わってのメルカリ・ゴッコが蔓延したのだろう。
 むかしは店を持たない商売は敬遠された。資力のない商人は店がもてないから、大八車の移動販売やリヤカーを使っての商売をした。それもできない人々は背中に背負っての行商をした。信用も薄く、メンテもできなかったから、そういう人々から求める商品は暗黙のうちにそれなりのリスクを覚悟していた。
 
 仮想空間に商品を並べ商売するいまどきのシステムも、それ相応のリスクがある。パソコンの行商やら、スマホの行商をそんなに信用していいんですか。問題はユーザーのほうの勘違いかもしれない。
 なるほどネットのオーナー達は六本木ヒルズの超豪華マンションに住まいを構えているが、何時夜逃げするかもしれない。 超豪華マンションは、かりそめの夢に終わることがシバシバなのだ。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ