女教師殺しのフランス大統領

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女教師殺しのフランス大統領
 39歳の史上最も若いフランス大統領が誕生した。
 24歳と8ケ月歳うえの国語教師を妻にもち、歳差婚のエースとして、熟女たちに人気のあった中道派マクロンが当選した。ロスチャイルド銀行での辣腕ぶりが注目され、金融界のモーツアルトとよばれた。つまりマネーゲームの達人なのだ。
 若くしてエリートの彼は、労働組合員に対し、「スーツを着たければ働け!」と暴言を発したこともある。
 彼の愛しているスタンダールとアンドレ・ジードの名言をここに挙げてみる。
 恋が生まれるには、ほんの少しの希望があれば充分である。
 恋はうぬぼれと希望の闘争だ。
 広く好かれれば好かれるほど、深く好かれないものだ。
 恋愛には四つある。情熱の恋、趣味の恋、肉体の恋、虚栄の恋。
 女は素晴らしい楽器である。恋が弓で、男はその演奏者である。
 幸せを言葉で語ると、幸せを減らしてしまう。
 君のいない天国より、君のいる地獄を選ぶ。    スタンダール
 幸せになる必要はないと、思い始めた日から、私は幸せを感じるようになった。
 嘘で固めた自分を愛されるより、本当の自分で嫌われたほうが気持ちがいい。
 平凡なことを毎日平凡に実行する。これを非凡と呼ぶ。    アンドレ・ジード
 マクロンは大統領に選出された喜びの夜、64歳の妻と手をとつてルーブルの中庭に現れ、
 「ラ・マルセイエーズ」を唄った。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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