大学教授の反対ゴッコ

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 大学及び研究機関に対して、安全保障技術研究推進制度なるものがあるが、この程予算が6億から110億に増額された。喜ばしいことだと思うが、これに対し一部の学者たちが反対の声を上げ、各大学をまわってこの研究予算を貰わないよう口説いて歩いている。
 「世間知らずのオバカな学者」という喩えもあるが、軍産学の提携はいまや世界の常識である。日常のまわりにある通信機器も生活用品も、軍用技術の民生転用が圧倒的に多い。メディアの大好きな統計理論ですら、アメリカ空軍の戦術論に発していることをご存じだろうか。
 いま軍用技術を否定することは、一般庶民の生活否定につながるのだ。
 大阪大学レーザーエネルギー研究センターは、すでに米軍から3000万円の研究資金の提供を受けている。
レーザーは光によってできる熱を金属加工に利用。無人機にたいする攻撃技術として、砲弾やミサイルを使わずレーザー兵器による防衛を考えている。筆者が通う鍼灸接骨院でも骨患部の治療にレーザーを使っている。
 探知技術と攻撃能力の組合せ方ひとつで、尖閣諸島の無人防衛すら可能になるのだ。
 その上、ミサイルなどよりはるかにコスパに優れている。発射一回が僅か100円程で可能だというからにはこれに勝る兵器はない。
 池内了、野田隆三郎、香山リカ、窪田幸子など、反対意識に固まった学者先生が中心になり、平和主義の精神に反する、軍国主義への暴走とプラカードを掲げ、抗議のメールを送ろうとメールの書き方まで添えて反対ゴッコを繰り広げている。
 「科学研究の促進こそが技術的優位につながる」という自民党国防部会のメツセージのほうが、はるかにリアリティがある。大学の先生や女性研究者たちのセンチメンタルな反対運動は、国を売ることに通じている。
 喜んでいるのは、中国と北朝鮮ばかりなのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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