「カモフレにならない」「カモフレならいいわよ」そんな会話が流行っているそうだ。
カモフレとは、「カモフラージュ・フレンド」のこと。 恋人同士のフリをしあう男と女。恋人同士のように繊細な神経をつかう必要がない。気を使わないで、お互い都合のいいときにデートする関係であるらしい。
無論恋人同士なのだから、手をつなぐこともあれば、キスすることもある。関係はそこまで。
寂しい時には、恋人のフリをして寂しさをまぎらわしてくれる。
少々のわがままは聞いてくれる。同性でどうしても満足できないとき、異性でもただのともだちでは充たされないとき、カモフレなら満足させてくれる。
疑似恋愛、疑似デートに応じる心のゆとりがなければならない。
恋愛ヒク嫉妬ヒク打算ヒクセックスイコール「カモフレ」 という公式が成り立つ。
恋愛のわずらわしさがなく、ほど良い距離感でつきあう男と女のあいだに成り立っているのが「カモフレ」である。
疑似夫婦からスタートした「逃げるは恥だが役に立つ」あたりから、主婦代行より疑似恋人のほうがいい、という意識が育ってきたという向きもある。「東京タラレバ娘」のごとくいちいち本気になったら疲れてしまう。「奪い愛、冬」のごとく、怨念で恋したらたまらない。もうすこしゆるく楽しく青春を楽しみたい人々には、なんとも有難く適切な人間関係、それが「カモフレ」である。
結婚に憧れている人にはカモフレは無理だが、それまでの経過措置としての「カモフレ」はありかもしれない。既婚者でも不倫地獄に陥ることなく、家庭から解放され、固定化した男性観にすこし新しい風を吹き込むには、「カモフレ」の関係は絶妙である。
新しい出会いに、恋人関係を選ぶか、「カモフレ」を選ぶかは貴女次第なのだ。
「カモフレ」いま話題の男女関係
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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