このところ芸能界の揉め事が多いような気がする。
ほされた能年玲奈、センテンススプリングのベッキー、ゲス不倫の川谷絵音、SMAPの解散騒動、清水富美加の出家引退、細川茂樹の裁判沙汰、水面下に隠れている事項を含まれれば、マダマダ多くの事件があるにちがいない。
清水富美加の出家についていえば、奴隷契約の5万円よりも、カナブーン飯田佑馬との不倫破局のほうが、よほど大きな原因ではなかろうか。嵐や欅坂46をおさえて、水着DVDも絶好調ときけばなんでやめたのかわからない。幸福の科学としてはなんとしても創価学会の牙城をつぶしたく、小川知子以来の幸福の騎士に仕立てあげたかったのかもしれない。
細川茂樹にいたってはますます不思議だ。タレントの横柄でわがままな態度に業を煮やした事務所側が解雇を申し渡したところ、タレントが裁判所に契約の続行、仮処分執行を訴えたという裁判だ。 マネージャーが些細なミスをすると、土下座をさせて謝らせる、運転中のマネージャーにケリをいれる、担当マネージャーが次々と辞めていくので、事務所ではもうこれ以上面倒みきれない、という理由で解雇した。それにたいして解雇しないでくれ、という訴えだからこまったものだ。家電俳優などというキワモノでは売れなくなって当たり前と本人は考えていないのだろう。
そもそも芸能マネージメントというのは、いろいろの問題をかかえて難しい。タレントは口をむすんでシャベラナければいいが、いろいろとしゃべるのでややこしい。どうしてもタレント価値についての認識にへだたりが生じる。本人は素晴らしい個性や感性と自惚れても、客観的には全く異なる場合がある。板挟みで苦労するのはマネージャなのだ。
局や制作会社にお百度をふんでも、簡単にはキャスティングされるものではない。次々と新人も現れる。最近ではスポンサーからの指名もあって、事務所側の思惑もとおりにくいのだ。
芸能界三本柱といわれるバーニング、ジャニーズ、吉本などは、ごり押しのできる事務所ではあるが、そうそうタレントの思惑どうりにはいかない。レプロ、サムディといったバーニング系列の事務所にあって不平不満は、本人の能力不足か、専属タレントの順番待ちという場合もある。
自己認識と市場価値の齟齬が、永遠になくならないのが芸能界という浮草稼業である。
清水富美加、細川茂樹、あヽカン違い
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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