一生に一度の筈の結婚式を貸衣装で挙げるとは、と旧世代を怒らせたのはついこの間のこと。貸衣装というビジネス・モデルが当たり前となり、両親も親族も友人たちもみんな貸衣装で間に合わすというレンタル時代になってしまった。
結婚式を先駆けに、成人式、入学入園、卒園卒業、十三参り、葬式と人生の通過儀礼は、ほとんどレンタル業者の草刈り場と化している。
ここへきて日常着、普段着までもが、貸衣装屋に狙われている。
air CLOSET スタイリストが選ぶファッションレンタル…… 原宿にあふれていたスタイリスト達も仕事が少なくなってレンタル業者とコラボし素人を狙いだした。
月に3着までなら、税別6800円
無制限に借りるのであれば月額税別9800円
貴女の好みに合わせてスタイリストが素敵な服を選んでくれる、というのだ。女優やタレントしか、ご縁がなかったスタイリストに、一般女子が恩恵を受けることができる。
とくにファッション不毛の田舎から都会にでてきた女性にとって、10000円以内で憧れのスタイリストにかしずかれる快感はこの上ない満足なことだろう。
とくに恋人とのデートの日、当日レンタル一点1800円(税別)は勝負服として凄い力を発揮してくれるに違いない。当人の好み、彼の好みをよく聞いて、スタイリストが腕によりをかけて選んでくれるブランド物とあれば、貧しいアパートの洋服ダンスより、はるかに勝負効果を上げてくれることだろう。
業者はエア・クローゼットだけでなく、表参道にはリアル・クローゼットも用意し、センスの持ち合わせに
とぼしい一般女子を引っ張り込もうと牙を研いでいる。
貸衣装は結婚式からデートまで
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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