西銀座のガード下、近畿大学水産研究所のまえ、昼休みの時間には行列ができる。
水産研究所という名のレストランだ。近代マグロの刺身やら、マグロ丼がほどほどの値段で食べられるので、
銀座のOLたちにはオサカナ・ランチとして評判をよんでいる。
マグロの御利益は学校全体におよび、私学の雄として近大は入学志願者数全国トップに躍り出た。
近畿大学のオサカナ事業は止まらない。「近大マグロ」の成功に平行して「近大ブリ」も成果を上げつつあった。におわないブリをめざして、ベンチャーは大車輪をかけた。餌から臭いのもとになる魚粉をへらし、植物性タンパクをふやし、さらに消臭効果のある緑茶をいれてみた。様々な工夫を加え、臭いの少ない「近大ブリ」が生まれた。西京焼きにしたところ、風味に優れた最強の西京焼きが生まれた。
2014年にはにほん鰻が、絶滅危惧種に指定された。鰻の完全養殖化に挑むも難問続出、ならばと「鰻味のナマズ」はどうだと、ナマズの養殖にのりだした。そこで威力を発揮したのが「臭わないブリ」を作った時の消臭技術、それを利用してナマズを養殖してみた。泥臭さのない見事な蒲焼が生まれた。16年6月には近大なまずの蒲焼が格安航空ビーチの機内食になり、7月から全国イオンでの発売にこぎつけた。
薬学部では青い蜜柑を原料にした抗アレルギー・サプリ「近大サプリ」を開発、さらにコレステロールを20パーセント下げた鶏卵「近の鶏卵」やら、「近大マンゴー」、「近大アロマ」と果てしなく近大ビジネスが進行している。
まさに産学共同の見本市状態になっているのが、近畿大学なのだ。
近大マグロに続いて近大ブリ、近大ナマズ、近大マンゴーは如何
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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