カリフォルニア独立運動の行方

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 トランプ大統領出現のあおりで、カリフォルニア独立運動が起きている。
 トランプなんぞに付き合っていられるか、俺たちはアメリカ人ではない、カリフォルニア人なのだ。心意気として痛快な出来事である。
 トランプの掲げる偏見や、性差別、外人嫌いには共感できない。アボガドと合法大麻を持って集まろう、というわけで、カリフォルニアのあちこちで、独立運動のデモが起こっている。ハリウッドも、シリコン・バレーも、ヨセミテも、デスバレーも、ロスも、サンフランシスコも、サクラメントも、みなカリフォルニアなのだ。 人口3.800万人、GDP2.5兆ドルで、その経済規模は世界第6位、フランスやインドを上回る経済力をもっている。
 筆者もニューヨークの帰りには必ずカリフォルニアによって、凍りついた身体をほぐしてニホンに帰る。ビバリーヒルズの坂道をゆっくり歩きながら、ニューヨークの緊張を洗い流す。デザインにめざめたのも半世紀まえのパシフィック・デザイン・センターだった。
 暖かい太陽とともに、東部の人間とはちがった暖かさがここにはある。ヒスパニックとその他の民族をあわせた人口は、優に白人を上回っている。そんなカリフォルニアだからこそ、反トランプの独立運動まで展開しているのだろう。
 ここではクリントンの票が61.5%、トランプは33.2%だった。
 イギリスのEU離脱をきめたBREXITブリグジットをもじって、CALEXITカレグジットと呼びならわし、サンディエゴにある「イエス!カリフォルニア独立運動」が中心になっている。
 シリコン・バレーの投資家シャービン・ピシェバー氏はこの分離独立運動によろこんで投資すると声明をだし、その後をシリコンバレーの資本家たちがぞくぞくと追っている。
 住民投票によってこの運動が実を結んだら、新しい国名は「ニュー・カリフォルニア」にするという。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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