「BENTO&GO」「十時屋」「京子」

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 外國で通用する日本語といえば、ついこの間まで「フジヤマ/ゲイシャ・ガール/サムライ」だった。それが最近のインバウンド・ブームとともにだいぶ変わってきた。
 スシ/ラーメンは先駆者だが、今ではウドンが通用するし、半可通のニホン・マニュアの間ではソバというのも市民権を持ちつつある。
 最近のパリでは、「サケ」というのが、広がりつつある。サケ・バーやらサケ・レストランといつた具合である。毎年あるワインの品評会に、日本の地酒メーカーがこつこつと参加して宣伝これ務めてきたのが、ようやく実を結んできた。
 最近登場の和製仏語に「BENTO」弁当というのがある。
 リヨンの辻調理学校をでた立花剛というシェフが、3区の18 Rue Notre Dame de Nazarethに「BENTO & GO」という店を出し、少し気取ったニッポン発の弁当で奮闘している。
 昔からオペラの近くには、「十時屋」という弁当やがあり、味もそこそこで在パリの日本人は重宝してきた。
十時屋には、焼肉弁当、ハンバーグ弁当、シャケ弁当、てんぷら弁当、かき揚げ弁当などあり、副菜3品はフリーチョイス、例えば酢の物、ポテトサラダ、もやし、おひたし、云々とかなりのメニューが揃っている。今回の撮影行では、十時屋のかき揚げ弁当に随分世話になった。一人暮らしや若者にとって、コスパに優れた弁当屋といえる。
 十時屋のそばには、韓国料理の弁当やもあり、焼肉好きはそちらを利用している。便利なことに更にその近所に「京子」という名の古い日本食材スーパーもある。今月の京子は「冷やし中華」大売出しといつた具合だ。京子はインスタント・ラーメンのとなりに「歌舞伎揚げ」や「三幸の塩揚おかき」などなにげに置いてあり、日本人のいやしさをさりげなく演出している。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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