女優の嫌われるワケ

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女優の嫌われるワケ
 春の足音とともに、好きな俳優嫌いな俳優のアンケート結果が発表される。
 好きな俳優については、ほぼNHKの番組につくした役者がランクされるので、今更取り上げる意味はない。
 嫌われる俳優のほうが面白い。
 大物俳優というより大口俳優だという声から、いびり役が怖すぎるという声まである泉ピン子が四年続けての嫌われ女優第一位に輝いた。演技は達者なのだがあまりに品がなさすぎる。お笑いをしていたときの癖か、必要以上に強調する。ある意味すべてがドヤ顔なのだ。
 第二位は上戸彩、CMだけにしてくれと言う声あり、あまりにもCMに出過ぎたための反動か。顔の印象がかつてのキュートな可愛らしさから、図々しさに変わった。結婚によって顔の輝きが消えてしまった。
 そして第三位は沢尻エリカ、いまさらのワガママ女王、妙に神妙を装うのがかえって気持ち悪い。
 第四位が剛力彩芽、上手すぎる踊りやカジュアルな演技力で元気な若手だが、個性的な顔が目立ち過ぎ、なにをやっても同じに見える。
 上戸にしろ剛力にしろ、所属事務所がもっとメディアの特性を考えた売り出し方をしなければ嫌われる一方だろう。
 嫌われタレントの総仕上げが、吉永小百合、米倉涼子、そして藤原紀香というのもなかなかの鑑識眼だ。
 大衆はこの尊大な女優たちの根性を見抜いている。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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