5年後に消えてなくなる

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 五年後には消えてなくなる職業が、話題になっている。
 半導体、携帯電話、液晶パネルなど新興国が強力に進めている分野はヤバイといわれている。
 グルメ全盛のいまも絶滅生物に指定されたうなぎ屋は、街角から消えるかもしれない。シラスうなぎがたまたま豊漁と伝えられても根本的な解決につながらない。うなぎの養殖技術が進まないかぎり絶望的だ。
 マグロのように近大マグロが生産可能になれば生き残れるが、いまだ近大ウナギ誕生のニュースには接していない。
 ファッションの分野でも、恐らく中小メーカーは消滅するだろうと言われている。
 一時はマルキュウ・ブランドが日本中を席巻したが、H&Mなど世界のストリート系の上陸とともに急速に力を落としていった。109も高いといわれ、ユニクロやGUで充分という意識になってしまった。安かろう悪かろうではなく、デザインも品質もそこそことなれば、それで充分ということになり、ハイブランドもしくは中級ブランドは、初めからアウトレット商品を仕込んで安売りにでるしか生き残る手段が無くなった。
 すでにあれほどあった全国の洋裁学校、ドレスメーカー専門学校は姿を消し、生き残った学校もデザインやら、ITビジネスで気息延々といったところだ。
 もはやファッションは上流階級に特化したクチュール系と、ストリート・ファッションの両極だけが、生き残ることになるだろう。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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