ヘンな記者会見大賞グランプリ

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 いい歳をした男が人前で号泣する。
 ときにその涙に純粋な悲しみや悔しさが宿る場合もある。がこのところメディアを賑わしている号泣は、だいぶ異なる。
 47歳にもなった兵庫県県会議員野々村竜太郎が、見事に取り乱し記者たちの前で、泣きわめいた。
 追及された政務調査費について、説明がつかなかった果てのご乱心。
 城崎温泉に105回も出張した覚悟がない。
 女性をなにかのはずみに言葉で追い込むと、乱心して泣き出すことがある。論理から感情にスイッチが入れ替わる。この飛躍は男性には到底理解しがたく結局は正論をひっこめ、男性が折れる。
 子宮で考える女性に、脳みそはかなわないと世に伝わっている。
 野々宮県議の体たらくはまさにそれで、ワーワー泣きながら、命がけでこの日本を変えたい…世の中を変えたい…と声をからして号泣した。
 この人ひょっとして女? それとも子供? 餓鬼の頃からよほど甘やかされて育ったのだろう。泣きさえすれば三輪車もゲームも買って貰える。
 そんな過保護にそだった家庭がみえる。後ろに、優しいママとこの人を選んだ選挙民が見えた。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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