FIFAワールド・カップ・ブラジル大会を気に、世界中のサッカー・ファンがおかしい。
まるで熱に浮かされたように、催眠術師の暗示にかかかったように、すべてがサッカーになっている。
プロスポーツのなかで、もっとも現代的マーケティングの進んだ……言葉を換えれば、金儲けのシステムの進んだ拝金スポーツこそが、サッカーだ。だからサッカーが嫌いだという人も結構いるのだが、嫌いだと口にした途端、非国民扱いされて面倒くさいので黙っている。
あの中国ですらサッカーの徹夜観戦で4人死んだと報じられた。
日本の一部IT企業では、サッカー休暇が実施された。
あの日渋谷は機動隊の壁で、駅前は機動隊の装甲車と警官に取り囲まれ、道玄坂も文化村への道も警官に占拠されていた。サッカー・ファンが興奮して暴れるので警戒態勢にあるという。ああ、こんなところに税金を使うのか、国費の無駄以外なにものでもない。
サッカーをみんなで観ようと、パブリック・ビューなるものが、流行っている。広いホールや体育館に集まってみんな一緒にテレビを見て興奮しようという奇妙な集まりだ。その上どこかの協会に申請して料金を払わなければならない。クリシナ教や踊る宗教の集会は無料だったが、サッカーのパブリック・ビューはどこかにお金を払わなければならない。 すでに莫大な放映料が払われているにもかかわらず、さらに屋上屋を重ねた仲介業者が存在する。その筋の胴元より悪質だ。
パブリック・ビューって何
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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