大人AKBの破廉恥ぶり

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 大人が踊ることはそんなに悪いことではない、と思っている。
 沖縄では宴会の盛り上がりに全員で踊る。 間もなくやってくる夏の盆おどりも、老若男女皆でおどる。
 喜びの表現だったり、先祖の供養だったり、と生活のなかに色々な踊りはあった。
 が踊ることが、商業活動として極端にアピールする活動となると話は別だ。
 発端はグリコのアイスクリーム・パピコの宣伝だ。単体で宣伝活動をするよりも、今人気のあるAKB 48に乗った方が楽だと考えた。 AKB側はオカネの入ることならなんでもやる、という訳で「大人AKB」なるへんてこなアイディアを打ち出した。
 AKB大人版ということで、公募したところ5066人の応募があった。
 息子をジャニーズに入れたい母親たちというのが話題になって、世の常識人の顰蹙をかったのは20年程もまえのことだったが、いまや母親たちは自分がタレントになって、大勢の少女たちの真ん中で踊りたい、というとんでもない自己顕示欲の塊になっていたのだ。
 商業活動も芸能活動もみな一緒くたになったこのオバサンたちの阿呆ぶりには、感動すら覚える。
 子育てママの破廉恥ぶりに驚いた。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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