女子大生の明日が

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 I can campus から Can Can が生まれた頃、女子大生は逗子マリーナでヨットを楽しみ、ラケットを小脇にかかえ軽井沢の週末に汗する、といったライフスタイルだった。勉強もして、オシャレもして、ちょっぴり大人の遊びもするのが、女子大生のイメージだった。
 やがて、ワンレンやソバージュの登場とともに、ボディコンスーツの女子大生がお立ち台で逆光のライトを浴びて踊っていた。聖子ちゃんカットの女子大生はいつの間にか姿を消し、強烈にウェストを絞ったセクシーを売り物にする学生がディスコのVIP席を占領していた。
 ようやくセクシーというインターナショナルな大人の価値に芽生えたと思ったが、その価値感は以外な方向に走ってしまった。
 いまAVや風俗のレベルが異常なほどに上がっている。志願する女子学生が多すぎて供給過剰状態だという。 なんでもありのAVに成りそこなった学生は、デリヘルやイメクラに流れ、仕送りプラス生活費を稼ぐのに忙しく、それでも彼女らのスペックは驚くほどに高いと言われる。
 キャンパスに残った御嬢系はあいかわらずの価値感で、カワイイの連呼とVサインの写メで日々をノー天気に過ごしている。女子学生の明日が見えてこない。
 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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