アラフォーの希望の星といわれているらしい。
最近メディアを賑わせている元気な四十代の女性のなかで、一番輝いているのは、樫木裕実さんではなかろうか。無駄のない背中、自然なくびれのウェスト、腰からヒツプにつづくカービィーなライン、ただ細いだけではない女性らしい曲線美の持ち主。小柄なためにこれ見よがしではない普通感にあふれているところが、おおかたの女性たちから支持を獲得している大きな理由になっているのかもしれない。
23年ものあいだ、ダンスユニット「Regina」のリーダーとして苦労してきたその結晶がいまの彼女の人柄を作ってきている。ダンスチームというのは、一見派手に見えるが、生活の支えにしていくのはとても大変だ。経済面だけでなく、女性8人のコミュニティを平和に保って仕事をしていく心ずかいの難しさはいうまでもない。
語り口がとてもいい。普通の人々が素直に入っていける言葉をもっているし、適度のユーモアもある。理屈っぽくなく、かといって安っぽくならず、生徒の立場をごく自然に咀嚼してリードしてくれる。何年かまえ流行したアメリカ製のビリーズ・ブート・キャンプなどのインチキさ加減とは根本的にちがう。
人はそれぞれ自分にあった体のバランスがあり、均一化された数字にとらわれるのは、心が痩せてしまうだけだと思うんです。どんなに体が締まってサイズダウンしても、体重計に一喜一憂するなら、むしろ計らないほうが、健康的にダイエットできるんじゃないかと思います。という彼女の言葉のなかにカーヴィー・ダンスがなぜ受けているかの秘密があるように感じる。
四人兄妹の末っ子できたえられ、バレエで挫折し、ディスコに通い、ロンドンで勉強し、エアロビのインストラクター、ダンス・ユニットのリーダーを務めながら、ついにカービィー・ダンスにたどりついたのは、彼女の優しさにかくされた「諦めない精神」があったからだろう。
48才の奇跡
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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