頭痛の種はヘンリー王子とメーガン

　在位７０年に及んだエリザベス女王の逝去に伴って、王族に関するいろいろの事が改めて話題になっている。
　チャールズ皇太子は無事チャールズ国王となり、スキャンダルの対象だったカミラ妃も、女王の遺した言葉によりカミラ王妃とよばれることになった。
　今一番の話題はエリザベス女王の柩に従って行進したときの、ヘンリー王子とメーガンの振舞いについてだ。
　チャールズを始めほかの王族たちが粛々と歩いている時、ヘンリーとメーガンは手を繋いで歩いていた。王室の作法のみならず国民の弔意を無視した無作法な行為だとメディアの攻撃を受けている。
　天皇を始め、バイデン米大統領、マクロン仏大統領、カナダトルドー首相、などを招いて開かれる今夜のチャールズ国王のレセプションから外されたのもこうした振舞いに原因があったように伝えられている。

　ヘンリー王子の過去を見てみよう。
　イートン校に通っていた当時、話題になったのはアルコール依存症とマリファナ吸引騒動だった。
　仮装パーティにはドイツヒトラーの制服姿で登場し非難を浴びた。
　士官学校の卒業式では、酒を飲んだ末、ストリッパーを膝の上に乗せた姿をスクープされ、「ダーティハリー」と呼ばれた。
　２０１２年にはラスベガスの高級ホテルで、男と裸で戯れている二枚の写真がゴシップ誌にスクープされ、国内でも大衆紙ザ・サンに掲載された。亡きダイアナ妃の息子として最悪の出来といわれていたのだ。
　ようやく王室を離脱し、ロスに移り住んだが、その後もサセックス・ロイヤルの称号を商品化しようとしたり、代理店と契約したり、英国王室もどうにもならない困りものが、ヘンリーとメーガンというカップルなのだ。
　基本的に英国の王室文化とアメリカの商業社会の差異が全く理解できていない暗愚の王子なのだ。
　１１月には王室の暴露本を出版する契約を２５億円で結んでいるといわれ、ネットフリックスとは１５０億の契約でチャールス国王とカミラ王妃の暴露番組の制作を予定していると報じられている。　
　東西の王国は、いずれも御し難い次男坊に苦労している。