電気自動車元年。

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 マイカーがなかった子供の頃、日曜日の公園には一周百メートルか、二百メートルをミニカーに乗って走るアトラクションがあった。車同士ぶつけ会いながら子供たちは歓声をあげて走った。電気で走る単純な車だった。
 化石燃料をさんざん使い、地球が窒息状態になつたいま、電気自動車元年とプラカードをかかげてメーカーが登場した。電気自動車はエコカーの本命で、ハイブリッドの先をいっていることぐらい子供でも分かる。観光客の多い京都ではこの電気カー普及のインフラ整備が進んでいるそうだ。お寺の駐車場や神社の鳥居の脇にコンセントを設け、庭園拝見のあいだに、充電しようという寸法らしい。
 車本体もたいそうな展示場のあるデーラーで売るのではなく、ブティックの店先や電気量販店で気軽に売るという。構造が簡単なので故障はほとんどない。バツテリーも中国製の安いのをもってくれば一挙に解決する。充電した電池を一分で交換したほうがはるかに効率的という話もある。時代は「ビッグスリーよ、さようなら」なのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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