電気のない暑い夏。

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 節電の暑い夏が始まった。
 クーラーをなるべく掛けないで、扇風機を、という宣伝にあおられ、量販電気店に足を向けた。下は1280円から80000円までの扇風機が並んでいる。風に色はなく、オートクチュールもファスト・ファッションもないし、香りの風が出る訳でもないのに、この値段の差はなんだ。羽根のない扇風機だけは、珍し代としてまあ、いいか、と納得して一台求めてきた。客人はこわごわと羽根のない扇風機に手を入れて、風はどこからと話題に花が咲いている。
 冷えピタシート、やアイスノンも爆発的に売れているらしい。アイスノンを30個買っていったお客様がいますと、ドラッグストアの店員がテレビのインタビューに答えていた。キャンプ用の保冷剤などもキャンプに行かないマンション族に大人気だそうだ。
 折も折、ワコールが「接触冷感素材」なる布?を発表した。はいたらヒンヤリするステテコは、伯父さん達に好評で、シーツやシキパットはアラサーに人気とか。ワコール故、当然のごとくパンツを考えたが、冷えると困るとユーザーには受けないらしい。
 風を通すには窓を開けなければならないので、蚊取り線香は大増産だという。
 軽井沢では、ながらく不況がつづいてストップしていた、マンションや別荘販売が動きだしたと、駅前の不動産屋さんたちが喜んでいる。放射能から身を守り、熱中症から逃げるには、少々値が張っても軽井沢か、というお客さんが増えたのだろう。何千万は無理という人は、越後湯沢あたりに行くと、50万位から買える安い物件が沢山あるといわれている。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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