違憲で国が滅んでは元も子もない。

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違憲で国が滅んでは元も子もない
 すべての国民が違憲、違憲と叫んでいる。
 野党も解説者も、安保法制は憲法違反だと声高に叫び、まるで憲法の前で思考停止状態に陥っている。
 特にいけないのは、憲法学者と称する先生方で、安保法制は憲法違反であり、戦争に導くものだと世論を煽っている。この人たちにはマッカーサーによつて埋め込まれた占領憲法の本質が読み込めていない。その上もっと悪いことには、国際情勢という視点が全く欠落している。
 次によくないのは、テレビのニュース番組に寄食しているコメンテーター達、もっともらしく時代の深層を探る稀有なジャーナリストを演じているが、じつは時代の変化が見えない困ったテレビ芸者なのだ。
 元毎日新聞の岸井成格にしても、朝日の立野純二にしても、戦争に対しての予防論がない。
 現実として南沙諸島の基地化によって、総て中国の海となり中国の空になってしまつた南シナ海の現実に対しては眼をつむり、尖閣諸島を取り囲むように建設が進んでいる中国ガス田の軍事基地化についての対案もない。世論を誘導するだけの無責任なアジテーターなのだ。
 その楽天主義は亡国への祈りにもみえる。国滅びて憲法が残っても全く意味がない。アメリカの政治評論家は、いま日本は空前の危機化にある、なぜこの危機を日本人が感じないのか、不思議なことだ。とすらいっている。
 世界の安全保障環境は劇的に変化している。 中国の軍事大国化、北朝鮮の核保有をまえに、アメリカに往年の力はない。今日の世界はすべてグローパル規模で発生しており、日本もその状況に巻き込まれている。もはや一国平和主義が成り立たないところまできている。違憲だ、戦争反対だ、とごねているだけではなんの解決策にもならない。
 この現実をもっとも憂いていたのは、故人となってしまった政治評論家の三宅久之さんだった。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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