個人情報、プライバシーと騒ぎ立て、隣はなにをする人ぞ、が当たり前になった。
一昔前まで、一流会社の採用は徹底的に調査した上での結果だった。そのために総務や人事に関わるスタッフはみずからの生活もきわめて厳しく律した。
それが今では何もわからない。隠すことが当たり前になり、うっかり問いただしたり尋ねると、犯罪行為になってしまう。
出目、過去、学歴、出生地など明らかにしてはいけない。
いくら安倍総理が、新任大臣をセレクトしても、際限なくでてくるのは過去のスキュンダルやら学歴詐称だ。
かって先輩議員の推薦やら、土地の名士の後押しで出てくる議員はまず出目、学歴などにケチがつくことはなかった。
それが最近のように、政党が新人公募制度にたよるようになると、次々と怪しい人物が登場してくる。記者会見で生年月日を言わない女性候補やら、折角の女性芸能人候補の同棲相手が前科持ちだったり、なにがでても可笑しくない状態になっている。
ネットのオープン・エントリーなどというシステムを採用すること自体、すこしアタマがオカシイとしか思えない。デジタルと言う言葉に眼がくらんで、なんでもありの政治では悲しい。
身体検査がザルだと安倍首相は怒声をはっしていると伝えられるが、身体検査を徹底的にやらなければならない世の中をお造りになったのは、どこのドナタカト問いたい。
今手にした週刊誌では、この春からフジテレビのニュースの顔になる予定だったショーンKの嘘八百が紙面に踊っている。カメラ写りや女性に支持されそうな甘いキャラクターを追っかけ、身体検査をスルーしたブジ・テレビのスタッフは真っ青になっていることだろう。
社会の秩序を維持するためには、ある程度の個人情報は開示すべきではなかろうか。
身体検査にひっかかった今井絵理子からショーンKまで
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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