中国人による爆買いのためすっかり忘れられているのが、おかしな土産物たちだ。
使い道のないへんなものを買っていく人たちも結構多いときいた。
何年もまえから、合羽橋の食品サンプルはベストテンに入っていた。人気ナンバーワンは、なんといっても寿司マグネット。サーモンについでイクラのつぶつぶがいいらしい。疑似ものではスイーツの消しゴムもうけている。
オシャレ系では歌舞伎隈取りのパック、ちょっと怖いがそのあと美人になるメリットがある。東芝、日立、パナソニックの美顔器もまともな人気商品ときいた。紳士用の鼻毛カッターも大量買いのメニューにはいっている。職場の上司、部長さん課長さんへの心ずかいか。
色物系では春画トランプ四十八手、ハカタ人形、社長さんへのお土産は、歌麿本刷りの版画一式。
大人のオモチャはTENGA独占で女性用ばかりがメチャクチャな人気とか。
派手な色彩の地下足袋スニーカーも欧米人にうけている。
変わったところでは、世界中のコック憧れの日本の包丁やさん、いまやゾーリンゲンより日本橋の木屋、錦市場の有次へわざわざヨーロッパからやってくる。
変人、だらしない、高学歴、色欲優先、天皇陛下万歳、B型、栄養不良、不美人、一方通行、みなTシャツにばっちりと書かれた漢字を胸に、故郷へ帰っていくヘンな外国人があふれている。
観光客のヘンな土産もの
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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