英語公用語の報い

by

in

英語公用語の報い 英語公用語の報い
 楽天は社内公用語をすべて英語にする。
 TOEICで800点以上取らないと月給は一割ダウン、さらに2割3割ダウンも辞さない。
 さすが時代の寵児、ITの先頭を走る会社は違うと、メディアは踊った。
 日本語は勿論の事、何もわからない赤ん坊のときから、英語教育に奔走したバブルママ達も、やつぱりこれからはグローバルだわと、英語で育て、砂漠の果てにホームステイさせて、バイリンガルとやらを作りだした。
 
 あれから何年、楽天内では社長とその取巻きだけが、相変わらず英語で会話し、英語で会議をしている。
一般社員は日本語で働き、日本語で営業し、業績はどんどん落ちて、ついに担当役員更迭の修羅場をむかえている。後任には39歳の女性英語役員、三木谷社長お気に入りがそのポジションにつき、必死の英語で巻き返しを図っている。
 アマゾンにもヤフーにも顧客を奪われ、すべての点で前年割れとなつてしまった。
 日本は日本語の国であり、日本人は日本語で暮らし、日本語で考えているというごく当たり前のことを忘れてしまったバツがいま結果となって現れているのではないだろうか。
 一年の半分は海外にいるはずの三木谷社長は、このところパタリと外遊をやめ、ニコタマの本社で、女性役員に張り付いていると報じられている。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ