胡散臭いスカイマーク

　スカイマークという航空会社がある。
ある時パイロツトもCAも制服廃止、全員ポロシャツ着用と決めたかと思うと、突然CAの超ミニ・スタイルを発表、見える・見えないの話題を提供して世間を騒がした。
「機内のクレーム一切受け付けません」という宣言の時は、われわれはサービス業ではありません、運送業者です、という発言で昂然としていた。
　西久保慎一という社長の前歴をみると、ある時NTTドコモとの販売提携で上手くいったかと思うと、iモードの採用で失敗に追い込まれ、次にプロバイダー・ゼロを立ち上げ、無料大宣伝をしたがこれまた失敗して、一年後には有料化、スカイマークに出資して乗り込んだ後は、自前会社を吸収合併して累積損失を解消するという怪しい経営のベテランなのだ。どこかホリエモンなどと共通する空気を感じる経営者である。
　そのスカイマークが、世界初の総二階建て航空機A380を６機発注した。８５３席の最新民間機を駆使して世界の空へ進出、というところまでは颯爽とした物語だったのだが、いざ引き取りの段になって全機キャンセルと言い出した。トールーズのエアバス社は怒るまいことか、すでにスカイマークのロゴ入りA380も完成している。６機の購入費１９００億そっくり拂えと開き直った。
　スカマーク西久保社長は２０１１年の契約時は黒字だつたが、今は赤字に転落している、そこをなんとかと懇願しているというが、この話航空会社の経営者としてはなはだ恥ずかしい。
　もつといえば日本の恥ではないだろうか。