育休議員の本音と思惑

by

in

中川郁子.jpg 後藤田.jpg 額賀.jpg 上西.jpg モナ.jpg 宮崎.jpg
 女房の國会議員が妊娠したので、國会議員の私も育休をとります。と宣言してお笑い草になつていた宮崎謙介議員、よりにもよってその女房の出産二日目の不倫がばれて、自民党離党から議員辞職に追い込まれた。
 このところ政治家の不品行が次々と週刊誌上を賑わしている。
 中川郁子議員の路チュー事件、武藤貴也議員未公開株購入詐欺事件、田中美絵子官僚不義事件、甘利大臣現金授受事件、額賀防衛庁長官8月15日愛人不倫事件、後藤田議員銀座ホテル事件等々、いまや芸能スキャンダルを抜いて、政界スキャンダルは情報ゴシップの王座についている。
 とくに最近では2012年初当選組に注意しろという噂が飛んでいる。
 かつては小泉チルドレン、小沢チルドレンといった政治初体験の陣笠が話題になったが、2012年という時代から登場してきた若者に共通する軽さ、軽薄さこそ注意しなければならない最大のポイントだといわれる。
 政治家個人の資質劣化を論じるよりも、いま考えなければならないのは、より良い政治家を育てる社会的構造も失われているのではないか、ということだ。
 多くの大学からは政治経済学部が消え、政治学科がなくなってしまった。
 員数稼ぎの目的で、芸能人を立候補させるというのが当たり前となり、女子アナなど重宝な供給源となった。
 また一方で立候補者公募制度というのが、大手を振ってまかり通るようにになった。
 民主主義とばかり普通のひとが参加できる政治こそが大事という劇場型政治思潮に毒され、耳障りのいい大衆参加の政治が、なんとも情けない三流政治家を輩出する原因になっている。
 2012年組当たりになると、政治の基礎知識はなく、勉強もせず、女房の出産とタレントとの不倫、国家の政治、がまつたく同じ重さしかないという恐るべきことが起こっているのだ。
 宮崎謙介議員は、人間としての欲が優った、とお詫び会見をしていたが、それって下半身コントロール不能というオバカの典型ではないか。
 いまこそこの国は欲望第一主義から脱却しなければならない。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ