統一教会の過剰報道

　安倍元首相の暗殺は、見事に自民党と統一教会の関係にすり替わった。
　オールド・メディアは岸田内閣、自民党と統一教会の関係をなりふり構わず取り上げ、いかにも自民党議員の不道徳不正義の関係にあったごとく報道している。
　
　が一歩下がって考えれば、国会議員から地方議員、町会議員まで、右翼も左翼もみな同じこと。
　左翼は労働組合、公明党は創価学会、石原一族は霊友会、等々業界団体、宗教団体、みな一様に応援団体を抱えている。問題はその団体のモラルとリテラシーの程度問題なのだ。
　善光寺さんの回向柱も、弁慶の勧進帳も、海老蔵のニラミもみな霊感商法のごときものともいえる。
　宗教団体についていえば、結成間もない宗教団体はみな経済問題は抱えていた。
　立正佼成会も創価学会も霊友会もみな創設間もない時期は、過剰な献金問題が噂された。宗教の勃興期から発展期にはどの宗教も金がいるし、大会堂もつくらねばならないので、どうしても過剰な献金活動に走る。
　
　業界団体は応援と引き換えに利益のある取引を期待するが、宗教団体は政治家の名前は利用しても利潤は追求しない。
　名前を巧みに利用するのだ。政治家のほうも金は出せないけど名前を利用する位ならと、安易に付き合う。
　この国には、伊勢神道から既成仏教、新興宗教、キリスト教など多々存在するが、その総てについて把握しろといっても無理だろう。
　もう少し国民も大人になって、ことの本質と冷静に向き合う必要があるのではないか。
　メディアの過剰な報道に惑わされないことだ。