明日は立秋である。
「暑中お見舞い」は「残暑お見舞い」になる筈だがいっこうに暑さは収まらない。
東北三大祭りはなんとか終わったが、線状降水帯とやらの気まぐれでアチコチがとんでもない被害にあっている。
軽井沢でも蝉の声は聞こえないし、夏休みで別荘にきた子供たちも、麦わら帽子にトンボとりどころか、森のごみ箱には「熊がでていますので、ご注意ください」どうしろというのか、意味がわからない。
中国は台湾への戦争訓練に励んでいるし、日本の領土である尖閣は漁にも出られない。北方四島もロシアに獲られたままだし、ウクライナの悲劇的侵略が既成事実化しつつある。核使用を仄めかすプーチンが憎たらしい。
新聞は原爆忌で、立秋は忘れている。
テレビは相もかわらず「コロナ感染者」の数ばかり報道し、コロナ市販薬の認可をしなかった厚生省の内情にはふれない。
コロナ、集中豪雨、安倍元首相暗殺、台湾海峡緊張、物価高騰、プーチンの戦争、廣島原爆忌、ペロシ米国下院議長,…どれをとっても立秋のご挨拶にふさわしくない。
地球は四季を忘れてしまったのだろうか。
振り返ると人生90年のなかで最悪の立秋のような気がする。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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