神道教育は悪くない

by

in

神道教育は悪くない 神道教育は悪くない
 ようやく森友学園問題も、小学校設立申請の取り下げと、理事長辞任で落し処がみえてきた。
がここ何週間のあいだのメディアのはしゃぎようは、全く狂気の沙汰だった。
 はじめにメディアがくいついたのは民族教育、「君たちはなに人ですか」「日本人です」「日本民族です」
そのことがいかにも反社会的行為のごとく、新聞やテレビが騒ぎ立てた。
 そんなことは「中国」でも「韓国」でも「アメリカ」でもやっていることで、国家に殉ずる国民をつくることは、どこの国でも義務教育の基本になっている。マツカーサーに肝を抜かれた日本は、戦後ずっと義務教育から民族教育が抜け落ち、無国籍な自由平等教育こそが正しいという錯覚のまま今日を迎えた。それ故にディズニーランドこそ憧れの地で、尊敬する人物はウォルト・ディズニーなどという信じられない日本人が誕生してしまったのだ。
 野党を始め左翼知識人もそうした無国籍教育こそ正しいとして、無責任な声を上げてきた。
 女子のエリート学校には、キリスト教系が圧倒的に多い。男子には仏教系やら、新仏教系も多々あるなか、どうしたことか神道系の学校はすくない。皇學館、国学院ぐらいで、世が世なら学習院もそうであるはずなのが、敗戦後のにほんで占領軍に牙をぬかれ、ただのプチブル学校になってしまった。そうした意味から神道系の学校ができることは、歓迎すべきだったのに、今回は経営者の資質から挫折してしまった。
 国有地の払下げ問題もつつけばきりがない。朝日新聞は築地本社の国有地払下げで、時価の四分の一と言われる値段で入手している。大蔵省を巻き込んだ読売、サンケイの国有地払下げ騒動も八分の一の値段だった。それぞれの言い分はみな自己都合で、メディアは大見得をきれるような立場にない。
 もう少し頭を冷やして遊休地がいいのか、小学校がいいのか、それとも朝鮮学校なのか、中国へ売るのか、そちらを論じたほうがいいだろう。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ