祇園川上のお節料理

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 祇園町には何軒かのお料理屋さんがある。
 らしさと歴史に於いて、井上流お家元お出入りの「菱岩」と、南側のお茶屋さん御用「川上」、これが祇園町の二大料理屋であることに異論を差し挟む人はいないだろう。
川上の先代のお嬢さんには、直木賞作家の松井今朝子さんもいる。
 とくに世界遺産になった日本料理のなかでもっとも重要なポジションにある京料理の継承者として町にある料理屋さんの役割は大きい。
 我が家ではここ数年、川上さんからのお節料理の贈り物で至福の正月を過ごしている。
 「平成二十七年度お節料理お献立」を紹介してみよう。
迎春【一の重】 千代結び紅白蒲鉾 鱒幽安焼き セロリ甘酢漬け はじかみ甘酢漬け サーモン砧巻
        金柑蜜煮 蓮根梅煮 黒豆蜜煮 数の子 田作り いくら醤油漬け 菊かぶら
        叩き牛蒡 百合根雲丹和え 鯖き寿司 針生姜 平目求肥巻き ペコロス 千代呂木
  【二の重】 車海老姿煮 利休麩旨煮 堀川牛蒡旨煮 海老芋旨煮 竹の子旨煮 結び昆布巻旨煮 
        どんこ椎茸旨煮 菜の花旨出汁漬け 慈姑旨煮 穴子有馬煮 梅人参旨煮 梅麩旨煮 
        出汁巻き玉子 焼き蒲鉾 栗蜜煮  松葉柚子 たずな蒟蒻旨煮 薩摩芋レモン煮 
        牛ヒレ肉塩焼き 合鴨ロース 紅白蟹真丈 お多福豆 うど白煮 山桃 蕗味噌 梅長芋
                          以上         祇園川上


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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