石破茂は正直ではない

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 「正直・公平・石破茂」なんのこっちゃ、このキャッチは。
 町内の教育委員選挙レベルのキャッチ・フレーズだ。自民党総裁選挙に打って出るベテラン政治家のキャッチ・フレーズとは悲しい。政権政党である自民党の総裁候補であれば、政治を語って欲しい。小学校の修身レベルのキャッチで登場とは、よほど体調をこわしているのか、世界政治の一角を担う日本の総理大臣の職域が判っていないのか、いずれかだろう。
 「保守とはおのれに厳しく、身内に厳しく……」とも演説しているが、あきらかに旧メディアの論調に乗った世論操作のやり方にそっくりなのだ。事実を語らず、世論誘導に力をいたす朝日、毎日、NHKの語り口にそっくりだ。自民党員ならば安倍首相のモリトモ問題など、実態のない冤罪であることははっきりしているのにもかかわらず、説明責任を果たしてないと、くどくど申し立てる立憲民主の枝野あたりと相似形、こんなのを身中に抱えて走る安倍さんも大変だなと思う。
 かって軍事オタクといわれていたころの石破茂は、それなりに存在価値はあった。がオスプレーや、イージス・アショアといった兵器、装備になるとまったく声が聴こえない。兵器の進歩や国土を守るということについて積極的な発言が聴こえない。防衛大臣までやった身だから、尖閣をどう守るか、北の核からどう日本国民を守るか、さらに中国の拡大政策やロシアの極東政策についての対応策など、第一線の政権政党のボスとしての発言がみえない。
 中国の帝国主義的拡大策に対しても、唯々諾々と従う親中親韓の議員になりさがっている。靖国神社にも参拝しない議員で、保守の皮を被ったリベラル左派とさえ呼ばれている。獣医師会から献金を受けて、獣医学部新設のための4条件なるものをつくって学部新設を阻止した罪は、安倍さんのお友達よりよほど不公正、収賄に当たるのではなかろうか。
 斜にかまえネチネチと屁理屈をならべて相手を責める、あのスタイルが国際的に通用する総理大臣に相応しい、と考える参議院竹下派というのも信用できない。内閣府特命大臣として国家戦略特区の担当をした石破茂が、9条改憲は後回し、えこひいきのない政治をめざしてでは、政治家としての姿勢に疑念をもつし、政策不在のアマチュアとしかみえない。
 自民党の政治家なら、メディアと左翼におもねた世論誘導は止め、堂々と経済政策、国際外交、そして世界観を語るべきだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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