「髪の手入れに何十分?冗談じゃないわよ」面倒くさいのではなく、そんなことに時間をとられたくない。
いわゆるコメンテーター、ワイドショーなどで司会をしたり、ご意見番をつとめる、ちょっとした知性を売り物にする女性たちは、短い髪、それも短すぎるとスポーツ選手やプロレスに見えるので、ボブ風乃至は顎までヘアが多い。
決断力に乏しい女は、短くしても長髪への思いたちがたく、肩辺りの長さでうじうじしている。耳、顎、肩の髪のながさの違いは、女性の自意識や対人思想を反映して、実はすごく奥深いともいえる。
阿川佐和子、有働由美子といったしっかりした知性と積極的な職業観を持った女性は、ボブといった髪型で迷うことがない。ボブはそこそこの美容師であれば品良くシンプルにまとめられる。
小池百合子なども、政治家として先頭にたつとき、多くの女性の賛同をえ、同性から嫌われないためには、このヘア・スタイルしかないという信念がある。同じスーツで色違い柄違い素材違いで、200近いスタイルをもっているというのも、さすが職業政治家のライフスタイルに徹している。
その面から見れば、右翼の星稲田朋美防衛相などはまだまだひよっ子、アミタイツを履いてみたり、お嬢様ベルトを結んでみたり、時には泣いたり、地元に媚びて眼鏡をかけてみたり、していることが小さい。髪型も中途半端なロングで、この人にしっかりした国家観があるとはどうしても思えない。
司会を務める最悪のロングは、フランス帰りの雨宮塔子、あのヘア・スタイルで政局をかたられてもオミズの政治談議にしか見えない。パリジェンヌを気取ったつもりかもしれないが、パリにあんなロングヘアのマダムはいない。
蓮舫のショートはただのつっぱり、女を棄てた女のショートヘアである。口調と実際があいまって自己都合だけの愛のない政治家にしかみえない。
桜井よしこのショートにも困りものだ。あの大きな髪型は、韓国の歴史習俗に登場する大きさで、田舎の温泉場の芸者風でもあり、大きいシルエットが下品にみえる。折角の論客の足をひっぱっているめのが、ふくらましたショートヘアなのだ。
シャンプーもセットも楽なはずのショートヘアが、面倒くさいショートに変身している。
最近は「カットをしない美容院」、15分でセットだけをしてくれる美容院が流行っているときくが、シャンプーだけは自分でして晴れの日だけセットをしにいく、コスパのいいショート・ヘアに人気が集まっている。
短い髪の女たち
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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