皇族の学ぶべき学問

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皇族の学ぶべき学問
 秋篠宮家の長女真子さまはエディンバラ大学で美術史を学び、二度目の留学で博物館学を学ばれた。ICUでは学芸員の資格も取得されている。現在の仕事にてらしても筋は通っている。
 次は次女の佳子さまの番だ。今月から来年の6月までイギリス北部の赤レンガ大学群のひとつリーズ大学に留学されることが決まった、と伝えられる。留学先の学科名を聴いて驚いた。
 「パフォーマンス文化産業学科」だという。額面通りに受け取れば、「文化産業としてのパフォーマンスを学ぶ」ということになる。
 皇族としては近寄ってはいけない学術分野であるし、情報社会の排泄物のような学問である。
 皇族も人間だから何をやってもいい、自由だと考える人もいるだろうが筆者は違う。
 天皇家とその衛星たる皇族は、この国の国体を維持し伝承していかなければならない義務がある。学ぶ学問も自ずから制約がある。
 日本史であり、東洋史であり、世界史を学ぶことは必要条件ともいえる。植物学、美学、芸術学、文学などもその範囲に含まれる。どうしても学んでいただきたいのは宗教学、なかでも神道学は必須条件である。天皇家は
神道の家元だし、皇族は神道の中核だからだ。
 美智子妃、雅子妃と二代つづいたキリスト教系大学からの受け入れは、このところ弊害が目立ってきた。
 特に雅子妃の長年にわたる宮中祭祀不参加の現実は、国民のために祈る天皇家の役割すら忘れ去られようとしている。神道の家元として自覚がみえない。
 天皇家が忘れてしまえば、それ以上に国民も忘れる。結果として日本の国体が曖昧になってしまうのだ。そこに付け込んで、朝日新聞による元号廃止論などがでてくる。女性宮家の容認論なども、歴史にたいして無責任そのもの、血脈無視の日本破壊論に通じる。
 宮内庁の奥と表に国体を護持していく覚悟が薄いのだろう。世界に冠たる血の伝承のこの国の国体についてきちんとした思想がないのではないか、とすら思われる。そうでなければ将来天皇の姉になられるかもしれない佳子さまの留学先に、リーズ大学パフォーマンス文化産業学科は選ばないだろう。
 宮内庁の奥がバカなのか、表に国体無視のオバカな官僚がいるのか、秋篠家の思いが軽いのか、いずれの原因としか考えられない。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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