男性に女性を口説く自由を!!!

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男性に女性を口説く自由を!!!
 ハリウッドの有名プロデューサー、ハービー・ワインスタインのセクハラ騒動に端を発して、アメリカ中のメディアがモラル戦争に参戦している。
 なにしろ被害者に大物女優が揃い過ぎている。かのアンジェリーナ・ジョリーを初めとして、メリル・ストリーブ、グウィネス・パルトローなど超大物が揃っているので、斎藤由貴ひとりどころではない大スキャンダルに発展してきた。
 お蔭で、ワインスタインひとりにとどまらず、90年代のスター、スティーブン・セガールやら、ダスティン・ホフマンの性的不品行まで暴露され、「あからさまに色目を使い、セックスの話をしてきた」というグレアム・ハンターに対し「もし私がそういうことをしたのなら、誠に申し訳ない。私は女性に最大限の敬意を抱いている。そのことで不快な思いをさせたのなら、それは本来の私ではない。」と訳の分からない言い訳をしているのがダスティン・ホフマンだ。
 この騒動のうらには民主党対共和党のアメリカ政界事情があるという解説もある。
 ワインスタインは、クリントン夫妻とも親しく、オバマの後援者にも名をつらねていたので、保守派のFOXニュースは「金持ちリベラルの偽善」と報じて政治ニュースに仕立てようとしている。この騒動が拡大すれば、ことはトラムプ大統領のセクハラ体質にも及び、トランプの化けの皮をはがすことが出来るかも、という反対派の思惑も働いて虚々実々の暴露合戦になっているという側面もあるようだ。
 割って入ったのが、フランス映画界の大女優カトリーヌ・ドヌープ。フランスの女性文化人100名と連名で、ルモンド誌に意見広告をだした。
 「男性にも女性を口説く権利と自由を認めるべきだ。女性の幸せにとって男性の性的関心は必要かつ自然なことである。」大統領が夜な夜なエリゼー宮を抜け出して、愛人のもとに通うお国柄、さすが人間主義のフランスにふさわしい発言である。
 政治家からタレントまで、一線を超えた超えないで興奮ぎみの日本に、カトリーヌ・ドヌープはいないのだろうか。


コメント

1件のフィードバック

  1. 口説かれたら光栄な人物には口説かれたことが無く…
    迷惑に思う人にはだいぶしつこくされただけの人生でした。
    セクハラ同様難しいですね
    線引きが…

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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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