その昔、「男女兼用」といっていた。
あるとき突然に、「ユニセックス」という呼称が登場してきた。
近頃では多様性の世界を実現するために、「ジェンダーフリー」が必要とかいっている。
どう考えても、おなじことを繰り返し繰り返しいっているようにも思える。
聴く方の脳ミソが退化しているのか、喋っている方が偏差値がひくいのか、いずれかに原因はあるのだが、所詮世の中はそんなものという達観した人々もいる。
歌舞伎は野郎歌舞伎のその昔からジェンダーフリーだった。
宝塚歌劇も遊園地の余興時代から、ジェンダーフリーそのものだつた。
マツコデラックスもミッツマングローブもみんなオカマを自称しつつ、表通りを堂々とあるいている。
良品計画はMUJI Labo で性別年齢を問わない服を販売、山陽商会は男女兼用のニット、スウェットを発売、オンワードデジタルラボからは、ワンピースもスカートもシャツもバンツも、メンズ・ウィメンズの概念はありません、というジェンダーフリー・ファッションを発売、多様性のなかの自由が主題だそうだが、果たして思惑通りにことが運ぶかどうか、ファッション業界の助っ人になるかどうかの瀬戸際なのだ。
一部の女性政治家と左翼メディアだけが、この国は多様性がない、ジェンダーフリーが遅れてる、などと妄言を弄んで国連に訴えている。
困ったことだが、普通に暮らしている日本人にはなにがそんなに非難されるのか、よくわからない。
阿呆と馬鹿と天才と、芸能人と常識人が入り乱れて暮らしているこの国は、世界一の多様性の国ではなかろうか。
男女兼用からジェンダーフリーへ
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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