環境活動家という名の野蛮人

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 ゴッホの「ひまわり」にトマト・ジュースがかけられた。
 フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」には頭をすりよせ、周りに赤い液体をまき散らした。
 モネの「積わら」にマッシュポテトが投げつけられた。
 これらは皆、環境活動家を自称する人たちの犯行である。
 彼らには、クジラやプラスティックはみえても、絵画という文化は見えない。
 文化の見えない人たちのことを未開人というと習ってきた。
 最近洋の東西を問わずそうした未開人もしくは野蛮人が増えてきたような気がする。
 漫画やITは理解できても、文化芸術は眼に入らないというのは、どういうことか。
 食べること、着ることばかりに関心がいって、美意識皆無という困った人たちばかりが増殖している。
 社会主義国の美術館ほどつまらない美術館はない。かって芸術代表としてソ連邦に招待され、モスクワのトレチャコフ美術館に案内されたが、誉め言葉を探すのに苦労した。感動したのは帝政ロシアの宮廷文化だった。
 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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