朝、我が家の森のしたの路は、ペットの散歩道になっている。
ジョギングなどみずからの意思で走っている人よりも、犬に連れられ、もしくは犬に引っ張られながら、それも一匹に非ず、二匹も三匹もの犬に引かれて歩いている。
この程ペットを飼う理由についての年次報告が発表された。
第4位は、話し相手や遊び相手が欲しかった10.2パーセント、
犬語や猫語を話せる訳もなく、人生を語るわけでもないお犬さまってなんだろう。
第3位は家族、夫婦のコミュニケーションに役立つから、11.7パーセント
犬、猫を通してのコミュニケーションって何だろうと、考えた。少なくとも論理的なものではないし、そ こに新しい情報があるわけでもない。可愛いとか、可愛くないとか、まあAKBみたいなものがペットなのか もしれない。
第2位は以前飼っていたペットが亡くなったから、20.4パーセント
暮らしや生活について深く考えない惰性で日々を送っているシアワセな人々、とも言えようか。
そして第1位は安らぎが欲しい 33.5パーセントだった。
人間よりも動物に安らぐというのは、どう考えても悲劇的だが、それほど人間社会は厳しく安らげないという現実があるのかもしれない。寂しい人々がいっぱいいる。
アメリカのペット研究家ハル・ベルツォーグは、人間がペットを愛し、食用の家畜を愛さないのには、なんの論理もない。人間は本能的に愛したり憎んだりしているだけだ。唯一つの論理があるとすれば、人間の動物にたいする愛情に、一貫性はないということだ。
つまりペットについての深読みはムダであるということのようだ。
犬に安らぎを求める人々
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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