特選「イナカ川柳」

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特選「イナカ川柳」
 江戸っ子には小難しい文学より川柳程度のボヤキがぴったりくる。
 という訳で東京駅の本屋で見つけた「イナカ川柳」文芸春秋刊から共感する川柳を紹介しよう。
    イケヤから 近所のニトリに 浮気する
    チェーン店 どっちを向いても チェーン店
    ババ4人 セックス・アンド・ザ カントリー
    ウインカー 左に出して 右に行く
    色鉛筆 何度聞いても エロインピツ
    ラブホテル つぶれたあとに ケアハウス
    郊外に 行けば行くほど ブックオフ
    新築の 大東建託 異質感
    ばぁさんは 歩く田舎の 盗聴器
    素人に 無茶をさせてる 地方局
    午後いっぱい 相棒相棒 また相棒
    気がつけば 隣の嫁は 外国人
    商店街 シャッター、シャッター またシャッター
    テレビ局 夜店も負ける ショッピング 
    農作業 しなくてよいは ウソだった 
 
 田舎のリアル400句、清水ミチコ(飛騨高山出身)爆笑とオビにある。
   「世界よ、これが日本だ。」  


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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